レンズの中のいびつな動物たち

 

動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか

動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか

 

 これを見て思い出したことがある。

私が苦手なものをまた思い出した。動物番組が、私はすごくすごく苦手なのだ。どうしてかというと、ナレーターが器用に動物に感情を与えて、声真似をするのがいびつに感じてしまうからだ。人間からみて、とても可愛らしいしぐさや動きをする動物がいて、そういう瞬間があるのは分かるし、それは共感を覚える。でも、あまりにも人間によってつくり込まれて、人工物に成り下がった動物たちの在りようを見ているのは、胃もたれするのである。私は嫌いなのだ。そういう動物たちが嫌だ。
ある程度、動物たちの生態や特徴を、人間向けに解説する必要はあると思うけれど、動物たちを人間の思いのままに弄び、加工するのはよくないことだ。
加工で言うなら、日本のテレビ番組は素材に対して、加工を施しすぎているような気がする。まるで、ドラッグクイーンのようだ。これでもか!というほど化粧に化粧を上塗りしている感じだ。...
もっと天然素材が見たい。動物の映像を届けるのならば、つまらないかもしれないけど、制止させたカメラの先で、動物たちが本能のままに生きる様を見せるのはどうだろう。食物連鎖という意味でも、ある動物が他の動物を食い殺す瞬間も、きちんと収めておいたほうがよさそうだ。