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男女二元論のはざま

読む 考える

www.huffingtonpost.jp

”娘”ではなくて、”息子”だったんだね。

 

君の名は。ジェンダー

君の名は。」という映画が昨年、旋風の大ヒットとなりました。

男の子と女の子が入れ替わる。予告編でも繰り返し、その部分が切り取られて放映されていた。

映画を観たときに感じたのは、「すっごく典型的な男の子・女の子が描かれてんなぁ」ということ。高校生は制服着てるから、それだけで性別は一目瞭然だし、趣向や好みもうまい具合に男女で描き分けられている。

男女二元論。というと凄く硬い言い方になってしまうんだけど、簡単に言えば「世の中は男と女しかいないだろう」という考え方。「君の名は。」は男女二元論的な映画だなぁ、と、最初の数十分を見ていて感じた。

SNSトランスジェンダーのとある方が、面白いことを言っていた。

でも、自分たちは毎朝、あの映画みたいな気持ちなんだよねぇ

たとえば、自分のことを男性だと思って生きているとする。朝起きるたび、何か違和感を感じる。鏡を見てみたら、そこには丸みを帯びた女の子がいる。

これは誰?

まさか、僕?

それが、多かれ少なかれトランスジェンダーが日常的に体験していることであり、映画の中で描かれるような「俺たち/私たち、入れ替わってる!?」というミラクル現象でもなんでもない。

そうなんだよな。

 

”男と女”という国家宗教

このハフィントンポストの記事。

自殺してしまったトランスFtMさんの記事。

日本は、なんでか知らないけど、「体が男ならそいつは男で、体が女ならそいつは女にきまっとる。考え方だって男女では違うし、脳の構造も違う。男女には越えられない溝があって、それは誰にもどうしようもできないことじゃ、むしろそういう男女の違いがわしゃ大好きじゃ」という......

謎に満ちた宗教がある。もはや宗教である。

ファッション誌を立ち読みすることがあるんだが、とくに女性向けと呼ばれる雑誌類は、ものすごくこの宗教に影響されている。みんな、説明できないけど、なんか信じているのだ。そして、「そんなこと何で言うと?そんなわけなかろうもん」と反論しても、「なんでなん?そういうもんやろ?」と素朴な疑問に満ちた眼差しを向けられてしまうのである。

そう考えるのは勝手だけど、その考えを他人に押し付けないでほしいよね。

あなたが自分のことを男性/女性と自己認識して、その考えに合った生き方を選んだり、自分磨きしたり、お洒落したりするのは、それはその人の好きにすればいい。

でも、自分の信条や思想を、他人にもあてはめるのは凄く失礼な話。

多くの場合、そういう失礼な発言や行動って、無意識のうちに起きているとは感じる。つまり、本人は自覚していない。だから、その言動・行動を取り締まることなどできないから、なかなか難しいのである。

この記事に登場するトランスジェンダーの方、いったいどのような苦しみを抱えていたのか、私に想像することはできない。