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テレビに渦巻く憎悪と偏見と極端思想

学ぶ 考える

私が最近物凄く感じるのは、テレビってやべえなってこと。

やばいっていうのは、ちょっと寒気がするくらい、偏っているという意味で。

どのチャンネル回しても、テレビ番組は一様に気持ち悪い。

Sexism(極度の性差別)、Racism(極度の人種差別)、ミソジニー(女性嫌悪)、Lookism(容姿への差別).....ありとあらゆる差別や憎悪が、渦を巻くように混在する。何より怖いのが、それを差別だと気づくこともできず、加害者として差別的言動や行動を繰り返す芸能人やニュースキャスター。そして、差別されているとも気がつかず、その場の空気を読んで微笑んだり、嘲笑を受けたりしているタレントたちだ。

いつ見ても、何度見ても、テレビの世界は狂ってる。それだけは自信を持って言える。

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しくじり先生というバラエティ番組で、熊切あさ美さんが自身の過去を赤裸々に語っていた。

私は熊切あさ美さんを知らないので、初対面のつもりでテレビを観ていた。

彼女は「恋愛体質」で(体質って言葉、もやっとする)、これまで数々の失恋を経験してきた。それを再現VTRで紹介していた。

中学生のとき、初恋の相手の机を許可なく掃除して「相手の私物に触れることが嬉しかった」。

「登下校の際は何度か尾行をした」。

それを彼女は「相手のすべてを知りたくて。でも、女子は結構こういうところあると思う」と話し、最終的には最近の恋愛騒動にも言及した上で「重い女だった」と反省していた様子だった。

これを見ながら、私は素直にこう思った。

気持ち悪い。

何が気持ち悪いのか?

まず、熊切さんの実体験の過去が気持ち悪いのがひとつ。相手を尾行するとか、物を勝手に漁るとか。いくら恋をしている相手だからといって、そこには分別のラインが存在するはず。彼女の行為はその一線を画していた。

でも、この番組はその異常性を理解したうえで番組構成を組んでいて、なお依然として気持ち悪さが残る。なぜか?

それは、そもそもこの実体験が、バラエティ番組で消化できるほど生ぬるい話ではないから。自分の失敗をみんなと共有して、「ひぇー気持ちわる」「これはダメでしょ」とゲストから突っ込まれて、熊切さんは恥ずかしそうに笑う。番組としては成立しているように見える。でも、私からすると全然番組成立していない。

例えば、もしこれがヘテロセクシャル(異性愛者)の男性の実体験だったら?

初恋の女の子の机の中を漁ってました

登下校のときは尾行してました

相手のすべてを知りたかったんです

これ、本当にしくじり先生のようなバラエティー番組で消化できますか?

主人公が男性だったらどうこうって話ではないんです。男であれ女であれ気持ち悪いし、言い方悪いけど「問題あり」なんです。テレビの電波で流して、みんなで感想言い合って浄化できるお話ではない。

なぜなら、このようなお話の延長線上にストーカー犯罪や性犯罪が透けて見えるから。

若気の至りとか、恋心があったから、とかいう理由で、ストーカーや性犯罪を擁護することはできません。何を考えるのかは自由だけど、実際に行動に移してはいけないんです。それは犯罪になりうるんです。

 

しくじり先生を見ていると、熊切さんのお話はバラエティー番組で簡単に取り上げていいお話ではないと思った。テレビで紹介して、「こんな過去がありました」って笑える話じゃない。

テレビを信用してはいけない。テレビは物凄く思想が偏っているし、視聴者に対して潜在的なメッセージを発信している危険性がある。

なぜ女子中学生が男子中学生を尾行することが犯罪ではないと言えるのだろう。

なぜ一方的な見方だけしかテレビは報道しないのだろう。

そういう話でした。