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家父長制と資本制:主婦とは何者か

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上野千鶴子さんが「家父長制と資本制」という著書を出されていて、それを読みながら改めて「主婦って何者だろう」と考えていた。

 

家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫)

家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫)

 

 主婦とは「不払い労働」に従事している女性たちのことを意味する。

主婦の仕事とは何か。

育児子育て。食事提供。住居清掃。この3点がいまぱっと思い付いた。

①育児子育て

こどもは泣いたり喚いたりとにかく本能のままに生きようとする。それに大人のほうが合わせて、だっこしたりおしめを代えたりミルクを飲ませたりする。朝であろうが昼であろうが夜中であろうが関係なくこどもは欲望を欲望のままに訴えようとする。それに四六時中付き合うのは、いくら精神的/肉体的に強靭な人であろうとキツい。(たぶん)

あまりの辛さに耐え切れず、こどもと一緒に無理心中を図ったり、虐待する人もいる。

ぷにぷにほっぺのかわいい赤ちゃんと一緒に生活することは、本当に命がけに苦しいのだろうと思うのだ。

世の中には、育児子育てに従事する職業がいくつも存在する。例えばベビーシッター、保育士など。彼らは幼児のお世話をすることで給料を頂いている。もちろん、彼らの賃金は決して十分とはいえないが、彼らはそれで生計を立てる。

②食事提供

献立を考える。買出しに行く。朝昼晩のご飯をこしらえる。そして食器を洗う。これら一括りで食事提供という業務だ。平日も休日も関係ない。食事を必要とする人がいる限り、半永久的に食事を提供し続ける。

食べ盛りのこどもがいようものなら、その労働量も比例して増加する。

職業名で言うなら、調理師、料理人だ。

③住居清掃

住宅の清掃、洗濯などの業務を指す。こちらも食事提供と同様に、ほぼ永久的に必要とされるお仕事だ。服や下着やバスタオルは毎日のように使うので洗濯する必要があるし、トイレや部屋に積もった埃や髪の毛だって、誰かが掃除してくれないと、そこにずっと存在し続ける。

職業名で言うなら、家政婦(家政婦って単語、ちょっともやっとするけど)、クリーニング屋、清掃員だ。

 

きっとこれら以外にも、主婦が日々こなしている業務は沢山ある。

不払い労働という単語を初めて聞いたときに、「そんな考えがあるんだ、そしたらお金も貰わずに働いてくれてる主婦の皆さんには感謝しないといけないな」と思った。

しかし、不払い労働という概念は、主婦の存在を肯定し、彼らに感謝の意を示すためにつくられた概念ではない。

主婦人口は日本国内においてこれほどまでにも多いのに、(調べてないので統計は不明)どうして主婦の労働はいまだに不払い労働なのか?

彼女たちに賃金を与えることはなぜできないのか?

そもそも、不払い労働とは何をもって不払い労働と言えるのか?

女性たちは、どうして自ら主婦になり、不払い労働に従事しようとするのか?それによって生じるメリットとデメリットとは何なのか?

 

『家父長制と資本制』。実は全体の3%くらいしか読んでいない。読めていない、というほうが正しい。上野千鶴子の文章は論理的で難解だ。

家父長制と資本制について、私はまだ何も知らない。