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ハリウッド映画から見えるアジア人への人種差別       【2017/2/2更新】

学ぶ 観る 勉強する 斬る 考える

ハリウッド映画のおはなし。

映画というのは、常に人種差別の表現方法として利用されてきた。

娯楽映画もそうだし、プロパガンダ映画も然り。

人種差別の社会学について勉強をしており、今日はアジア人がハリウッド映画でどう表現されてきたか、どう利用されてきたのかを学んだ。

Sessue Hayakawaさんは、20世紀初頭のサイレント映画で第一線で活躍した俳優である。彼の影響力は計り知れないもので、ハリウッド映画のセックスシンボルとして名を馳せた。当時、日本人(アジア人)がセックスシンボルとして白人女性と共演することは、まずありえなかった。

Sessue Hayakawa 1918.jpg

彼は映画の中でいわゆるアジアン英語を話す。日本人にありがちなLとRの音が区別されてないとかそういう類の少し訛った英語。でも彼はもともと凄く流暢な英語話者で、アジアン英語は製作者から指示されて意図的にやっていた。

彼は十分すぎるほどハリウッド映画の前線で活躍してきたけれど、それでも彼自身、人種差別の助長材料として利用されていたのは事実だった。

もうひとつ学んだのは、アジア人の表現方法について。

長い髭。細長い目。切れ味のある長い眉毛。そして武術。ブルースリーの影響もあるのだろう。

こういう顔をした人たちはみなアジア人である、というステレオタイプをがんがん押し付けていく。1960年代頃のハリウッド映画を見ているとすごく強調されている。

 

最近ちらっとだけ観た映画 "Pitch Perfect"。30分だけ観て、映画としておもしろくないなと思って観るのを止めた。人種差別、女性差別、容姿による差別がけっこうあからさまに描かれていて、ところどころ不愉快になった。

www.imdb.com

大学生になった主人公のアメリカ女子が、イケてないアカペラ女子サークルに入って、歌唱の才能を生かして大成功するっていう話。(最初の30分しか観ていないが)

主人公のルームメイトが韓国人なんだけど、その子の描写が結構酷いな、と思った。

全く笑わないし、愛想もよくないし、口数も少ない。挨拶した主人公が「?」って顔で困惑している様子が描かれている。そして、その韓国人の女の子はアジア人の友達としかつるまない、という設定。(最初の30分しか観ていないが)

確かに、そういう愛想の悪い韓国人もいるかもしれないけど、わざわざそれを映画という媒体で表現する意味がわからない。

つまり、「アジア人は、口数少なくて愛想の悪いやつらだ」という映画製作者からのメッセージなんではないか、と思えてしまう。

おそらく、これ以外にも人種差別をわかりやすく描写した映画はいくらでもある。例を上げるときりがない。