読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

性とは何か~書き殴りノート~(2017/2/28更新)

学ぶ

 

みなさん自分の性について考えたことはありますか。性って、なんでしょう?これ、私も実はよく分かりません。性とは何か。今のわたしには、答えられません。人によって定義も異なってきます。一般的には、生物学的な性を「セックス」、社会的に与えられた記号としての性を「ジェンダー」と呼びます。これも議論が及んでいる範囲で、絶対的な概念ではありません。が、ここではセックスとジェンダーに分けたほうが分かりやすいので、私はこれらの概念に沿っていきたいと思います。

人間の「性」は、主に4つのジャンルに分けることができます。生物学的な性こころの性好きになる性、そして表現する性です。そう、4つもジャンルがあるんです。男か女か、ではないのです。説明してみようと思います。

 

①生物学的な性

個体の体の特徴です。性器の形状、ホルモン分泌量、筋肉量などなど。

一般的には、おぎゃあと生まれてきた赤ちゃんの性器の外見に基づいて、助産師さんが「元気な女の子/男の子ですよ」と決めているみたいです。でも、生物学的な性というのは、本来複雑なものです。性器の形状は男性OR女性「らしい」と判別できたとしても、そのこどものホルモン分泌量などのほかの特徴は判別できないわけです。

「生物学的な性は絶対的なものだ」と強く信じている人がよくいますが(私もそうだと思い込んでいた)、違います。そもそも、自分の生物学的特長を男性・女性に区別する必要って本当にあるんでしょうか?健康に生活できるならなんでもいいじゃんね。

 

生物学的な性を判別できない例として、性分化疾患と呼ばれる疾患があります。あらかじめお伝えすると、疾患と定義すべきかどうかは議論され続けているので「病気なんだ、彼らは異常なんだ」と思わないでください。

標準的な男性、女性が持つ性器の形状などとは違う身体を持って生まれる人々のこと(あまりにも広義ですが)という説明で次に移りたいと思います。矢吹レオさんという方が「性別なんて決められない!」という著書を出版されています。

漫画なのですらすら読み進めつつ、性分化疾患の当事者としての筆者の日常生活を垣間見ることが出来て、非常に面白いです。まだ読んだことがないという方はぜひ。

 

境界を生きる 性と生のはざまで

境界を生きる 性と生のはざまで

 

こちらの本も、性分化疾患に関連しています。おすすめ。

②こころの性

自分の性別をどのように考えているかということです。性自認ともいいます。生物学的性別とこころの性別が一致している(例:男性として生まれ、自分のことを男性だと思っている)人はシスジェンダーといいます。この後に説明するトランスジェンダーの対になる概念です。

ここでも、選択肢は男か女か、にとどまりません。ジェンダーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?男女という二択の選択肢に当てはまらない人々のことを総称した言い方であると私は定義します。

life.letibee.com

Xジェンダーと一言にいっても色々な人がいます。

例えば

両性(自分は男性でもあり、女性でもある)

中性(自分は男性と女性の間くらいに位置づく)

無性(自分の性別はない)

など。

また、性別違和について。性別違和とは、生物学的な性と、自分の性自認・こころの性別にずれがある人のことを一般的に指す表現になります。広義ではトランスジェンダーとも言います。

例えば、女性として生まれたけれど、こころの性別は男性。男性として生まれたけれど、心の性別を男性と思っていない。

(心の性別が男性でない、と、だから女性である、は厳密には違います)

 

これらの性別違和には、性同一性障害(英語表記ではGIDと呼ぶ)も含まれます。

性同一性障害とは、性別違和を医学的治療によって改善したい場合に用いられる「病名」です。この病名が貰えないと、性別適合手術や、戸籍上の性別変更ができません。

しかし、性別違和のある人が全員治療を希望しているとは限りません。そもそも、生まれ持った性とこころの性が違うのが、なぜ病気なのでしょうか?

性同一性障害という病名については議論の余地がある、ということを記憶にとどめておきたいです。

③好きになる性

誰を好きになるかです。一般的には、異性愛者(ヘテロセクシャル)が全体の多数を占めています。男性として女性を好きになる人、女性として男性を好きになる人のことです。

それの対義語となるのが、同性愛者(ホモセクシャル)です。同性愛者とは、端的に言うと「同性が好きな人」です。

男性として男性が好きな人は「ゲイ」

女性として女性が好きな人は「レズビアン」です。

ホモ、レズという表現は侮辱的なニュアンスで使われてきた歴史的経緯があるので、私は呼称には用いません。友人や知人との日常会話などで使うときは、ゲイかレズビアン(ビアン)と言います。

男性と女性どちらも好きになる人は「バイセクシャル」と呼ばれます。

お笑い芸人のメイプル超合金カズレーザーさんは、バイセクシャルであると公言していることで有名です。

たまに聞かれる質問があります。

「同性愛者は同性だったら誰でも恋愛対象なの?」

個人的には、こういった質問は形を変えて異性愛者の方に聞いてみるのがいいのではないかと思うのです。「異性愛者は、異性だったら誰でも恋愛対象なの?」みなさんだったら、どう答えるでしょうか?イエスという人もいるかもしれないけれど、多くの人が「好きになる人には好みや基準がある」のではないかとおもいます。背の高い人、優しい人、料理が上手な人、などなど。人によって好きになる人はそれぞれ。好きになる性別もそれぞれ。同性愛者も異性愛者も両性愛者も、誰かを好きになるという点では全く同じ人間です。私は、そこに根本的な違いなどないのではないかなと思います。

 

また、他人に対して恋愛感情を抱かない人。

彼らは総じてアセクシャル(Aセクシャル)と呼ばれます。

田名恵さんという方が「恋愛感情を持たないAセクシャルの日々」というブログをやってらっしゃいます。

普段筆者がどのようなことにストレスを感じているのか、どういうことに困っているのか、はたまたAセクシャルとしての自分の充実した生活の様子なども更新されていて、読んでいてとてもためになります。

ちなみに、恋愛感情はあるけど性的欲求はないという人をAセクシャルと区別化してノンセクシャルと呼ぶこともあります。Twitterなどで、ハッシュタグをつけてノンセク(ノンセクシャル)、アセク(アセクシャル)などと検索すると、当事者のつぶやきを発見することができます。

④表現する性

自分の性をどうやって表現するかということです。洋服、髪型、しぐさ、行動などなどです。

治療をしていないトランスジェンダー男性の場合、生物学的な性は女性だけど、こころの性は男性です。このひとが社会的に男性として生活をしているなら、スーツにネクタイを締めて出勤していると予測できます。彼は、スーツを通して自分の心の性を表現しているのです。学生であれば、制服で同じことが言えます。

自分の性をどのように表現するのかということは、その人のアイデンティティーや個性、そして生き方を決定する際に重要になってきます。また、性別違和がなくても、異性装をするのが好きだという方もいます。

例えば、心も体も女性として生活しているけれど、たまには男性の服を着て外に出るのが好き。普段は男性として生活しているけど、たまの休みは女装したり化粧を楽しんだりしている。これも、ひとつの性表現のありかたです。

⑤結論

性とは個人の生き方に深く結びついている要素であり、人それぞれです。

なんだかよくわからない単語だらけかもしれませんが、少しでも理解の支えになったら嬉しいです。